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文学を観光に活用して、楽しく遊びまくっちゃおうPart8 本旅 in フィレンツェ ヴェッキオ橋周辺

南野 一紀 

 ローマもミラノもすごくキレイな街だったけど、フィレンツェはキレイでありながら、どこか落ち着いた雰囲気のある土地でもあって、夜、街を歩いてると、急に街の明かりが恋しくなったり、今まで以上に長くバルに居座ってたいと思ったり、もっとだれかと話したいって気分のさせる街だ。

 フィレンツェは、ダンテマキャベリーボッティチェリを輩出した街でも知られているし、イタリアのポップススター、イレネ・グランディもこの土地の出身で、街を歩いてても、アートや美に関心が強くある街なんだなぁって思う。

 もちろんローマやミラノがそうじゃないっていうわけじゃないけど、ローマは絶世の美女クレオパトラと結婚したことで有名なアントーニみたいな、古代ローマの英雄とか哲学者を輩出した街だから、もっと荘厳な美を意識してる気がするし、ミラノは現代的なビルとか、今まで見たことないような複雑なつくりをした高層マンションもあって、家賃を調べたら概算で3億円以上するらしいし、若いひとが大よろこびしそうな美を意識してまちづくりがされている気がする。

 フィレンツェの美意識は、もっと老成していておだやかな美を意識してるんじゃないかなぁ。

 ダンテの名言にはこういうのがある。

 「心の安定のためには、女性への哲学と、生活への気遣いが大切です」。

 ダンテは怒るのがひどく苦手なひとだったらしい。だからこそ、いつ怒るべきかをよく考えていたそうだ。

 地獄編はそんな男の怒り、煉獄編は耐えることの大切さ、天国編は愛すべきひとを慈しむことの哲学とその理想が描かれている。

 僕はこういうの好きだけど、キレイなものはほんとに好きで、ヴェッキオ橋にはジュエリーショップしかない通りがあるから、動画、ぜひみていただきたいです!

 ダンテ好きにはたまらない本屋も、お越しの際にぜひ笑

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