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イタリア美学Ⅹ――湘南ソウルフードと、イタリアンフードの意外な共通点、オーガニック文学者宣言――

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  南野 一紀 

 ローマに来てから、イタリアンレストランで、ラザニアとか、オマール海老のリゾットとかボロネーゼパスタとか、タリアータとか、ついこの前まで食べたことないようなほんとにおいしい料理をたくさん食べて、それだけでもしあわせに日々を送ってるんだけど、ひさしぶりに日本食も食べたいなぁって、テルミニ駅の二階の奥にある、「wagamama」っていう名前の日本料理屋に入って、日本食を食べた。

 この頃は節約のために、ポテチとか、ビザ食べることが多かった。

 それにプラスして、その日はお昼ごはん食べてなかったから、ものすごくお腹が空いてて、道に這ってるヘビを焼いて食べてやろうかってくらいの感じだったから、レストランに行く時間が待ち遠しかったのを覚えてる。

 このレストラン、入り口の両サイドの壁に竹林の写真がプリントされてるし、wagamamaっていうのも日本語だから、日本レストランなんだろうと思って入ったんだけど、帰り際、ウエイトレスのひとに「おいしかったですか?」って聞かれたから、「僕は日本人なんだけど、日本では食べたことないくらいおいしくて感動しましたよ」って答えたら、「ここは、日本、中国、台湾、韓国のレストランが混ざってるお店なんです」って言われてしまったから、結論を言えば、純粋なイタリアンジャパニーズレストランじゃなかったんだけど、それが影響してか、ホテルまでずっとビーフテリヤキドンと揚げ餃のことを考えてしまうくらい、料理がおいしかった笑

 他にも、カツカレー、これもビックリして、よっぽどホテルの近くに這ってたヘビにも食べさせてやりたいなって思ったくらいおいしくて、僕はヘビがかわいくて好きだから、そんなこと変わったこと思ったりもするんだけど、そのことは今度、他のエッセイで書くのでぜひ読んでいただきたい。

 今回、食べたのは、ポーク揚げ餃子と、ビーフテリヤキドンで、これが餃子の街・宇都宮人の目も飛び出そうなくらいの最高な味だった。

 ビーフテリヤキドンも絶品だ。

 基本的に、日本にある丼モノっていうのは、味が濃いものがほとんどで、それはそれですごくいい。しかし、ここのビーフテリヤキドンは僕の想像とは違って、昔、日本のマックにあった、テリヤキバーガーみたいな濃厚な味付けではなく、味付けが薄いんだけど、肉の味が引き立つほどよい味付けがされてて、これを食べにぜひここに何回も来たいと感じたくらいだ。

 野菜は、紫ダイコン、細切りニンジン、ベビーリーフ、ネギが使われていて、ヘルシー味、繊細で僕はすごく好きだなぁ。

 その時、「待てよ、この味どっかで食べたことあるぞ」って英語で考えてると、こういう言葉もよく頭に浮かぶんだけど、なんてことはない、湘南の鎌倉野菜パスタの盛りつけの野菜に似てる。

 もしかしたら、鎌倉野菜パスタそのものが、湘南のひとがイタリアで料理修行した時に、日本に持ち込んだモノなのかもしれないし、それはわからないけど、僕はそんな気がしてる。

 とにかく、イタリアンアジアンレストラン「wagamaam」は、ものすごくおいしいのでオススメです!

 イタリアではたまにしか見かけない醤油もあるし笑

 自然を愛する国・イタリアと湘南に、こんな共通点があったとはなぁ。

 湘南もそうだけど、イタリアもオーガニックな感じがする文化ほど、いいものが多いよ。僕は食品添加物反対派で、絶対に食べないってほどじゃないけど、本来、人間が食べるべきでないものを食べるっていうのは、やっぱりおかしいと思う。

 「すべて自然でないものは、不完全である」というのは、ナポレオン・ボナパルトの名言だけど、オーガニックカルチャー大好きだから、ゲノム編集断固反対です。

 僕は文学者だから、こういうこともたまにはいうけど、次回も読んでくださいね。

 次回は、カツカレーとチキン餃子の話しますので。

 「首筋に日本語の刺青を入れてるんです」、って教えてくれたこのレストランのウエイターさんの話もする予定です。

wagamama テルミニ店

#南欧美学 #イタリアンフードカルチャー #イタリアンジャパニーズカルチャー #イタリアンカルチャー #エッセイ #イタリア #ローマ #イタリア旅 #レストラン

了 

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