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文学あれこれ雑記 第10回 願いはいかにして叶うのか タイ仏教の闇、天国論、結婚、文学

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南野 尚紀 

 今日は横須賀にあるタイマッサージ屋に行って、友達のBellaにマッサージをしてもらった。

 帰りに、僕が個人的に友達と撮った写真をシールにプリントして貼っているフォトブックを見せたら、2人で撮った写真をここに貼ってほしいと言われたので、2人で写真を撮る。

 Bellaとは、去年の11月、マッサージ屋でワインを飲んだ。

 ワインを買ってくれば、ここで一緒に飲んでもいいことになってるとのことで、近くの酒屋で買ってきて、ワインを飲んだのだ。

 もう1人タイ人のマッサージ師を呼んで、ワインを飲んだんだけど、その時、僕が仏教の話を聞いたら、彼女から意外な話が聞けた。

 今、タイの仏教は腐敗していて、いいお坊さんは少数しかいない。お坊さんの一部はブラックマジックに手を出して、悪いお金持ちからお金をもらって、宗教の力を人の欲望を叶えるために使ってしまっている。ブラックマジックをやるにはかなりのお金がかかるけど、高確率で効果があるので、ブラックマジックに手を出す富裕層がよくいる。ブラックマジックは違法だから、それが理由で警察に逮捕されるお坊さんもいるし、ブラックマジックは頼んだ人も、それをやったお坊さんにも悪いことが起こると言われているので、よくない。

 彼女はそのようなことを話していたが、自分自身はバカなことを考えてしまうので、仏教のことはぜんぜんわからないと話していた。

 宗教というのは、多かれ少なかれそういうところがあるだろうし、実は文学にもそのような効果はある。

 文学というのは、そのままではないが、書いた作品が、なにかの形で現実に顕現することがあるのだ。

 もちろん、書きはじめてすぐそれが出るということはないのかもしれない。

 しかし、継続して強い念を込めて作品を書いていると、ある日、そのイデアが現実に返ってくるのだ。

 要するに、天国に伝令を送ったものが、返ってきてるということのだろう。

 ダンテも『神曲 煉獄編』で、自分が天の法を曲げることができることを疑問を持っていたが、結果として、彼は天の法を変える力を持っていたのだ。

 アニー・エルノーも、小説『若い男』で、そのようなことを書いている。

 その時、付き合っていた年下の男性の人生を変えるために、小説を書いて、小説を書いたしばらく後に、小説が現実化して、彼と別れたと書いていた。

 ギリシャ神話にも、「ピュグマリオン」という作品があり、ピュグマリオンという男が理想の女性を彫刻で掘っていたら、ある日、ガラテアという名前の理想の女性が現れたという話がある。

 ハッキリ言うのもおかしいことだが、僕もその力を持っている。

 天国にどう影響を与えているかを話すのは難しいし、「Luna di miele」という天国論のエッセイなどで、それを書いているが、現実には、人との出会い、土地、政治には影響が及んでいるのをよく確認している。

 ヴィクトーリアという女性の小説を書いたら、ある日、ウクライナ人の女性Victoriaヴィクトーリアと友達になり、理想の女性を待っているが、その女性が現れなかったら、結婚してもいいかを聞いたら、あなたと結婚したいという話まで出た。

 政治は山ほどある。

 スロヴァキアの親ロシア派の元首相が、元警備員で作家の老人に撃たれた事件があったが、その事件を確認する前日に、石原慎太郎の「暴力計画」という、インパール作戦の生き残りの老人が、田口というインパール作戦の首謀者を殺害するという小説の評論を書き、フィレンツェの街を散歩している時に、監視カメラが日本の至るところにあるけど、警備員を脅したり、買収したり、情報が手に入ることもあるんだろうし、共産主義国家ではそういうことが横行している可能性もある、ということを考えた。

 これらがつながっているという証拠はないが、このようなことは日常茶飯事なので、明らかに影響はあるのだろう。

 天国論、仁美さんとの結婚の話をエッセイにはよく書いているが、これらは実際に書きたいから書いている部分もあるし、普遍的にも価値が高いから書いている部分もあるし、理想が叶うといいなという願いもあって書いている部分もある。

 しかし、不思議とこだわってないものほど、早く明確な結果が出るらしい。

 これは僕の推測だが、仁美さんとの結婚のことをたくさん書いた挙句、結婚への意識が、他のことに集中して薄れた瞬間に、出会いがあるのかもしれない。

 それを狙ってやることは、およそ不可能だ。

 ダンテにもこんな名言がある。

 「意を決して、願わない願いこそが叶う」。

 願いというのはネコのようなもので、あまり積極的に寄っていくと逃げていく気まぐれなものなのだろう。

了 

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