Firenze shopping log

フォトエッセイ マヨナカベル 第5夜 Yokosuka Night Walking

23 Views

南野 尚紀 

 イタリアに行くための資料のアポスティーユをもらいに、横須賀の公証役場に行った。

 ホテルまで取る必要なかったんだけど、久しぶりに横須賀の街を満喫したいと思い、宿泊予約を取った。

 以前エッセイで書いた、目の調子はようやく少しずつ回復に向かっている。

 12月22日からまたイタリアに行くんだけど、そのことで気が楽になったことと、目が開けてられるようになったことは関係があるかもしれない。

 これで、Udemyでウェブサイト事業を行うための勉強ができると思い一安心である。

 せっかく横須賀だからと思い、もっと安心するための夜の横須賀の街を散歩に出た。

 僕が好きな散歩コースはニューポートヨコスカから、南に行って、ポートマーケットの方に出る道を行った後、サンドラックとか、餃子の王将とかが入ってるショッピングセンターの後ろ側に回って、海が眺められるところを西にずっと歩いていくルートだ。

 ここの海は平日の夜でも、海釣りをやってる人がいて、今の時期は寒いからかそこまで人がいなかったけど、初秋は人がすごかった。

 正面に猿島があって、それが月明かりをバックにくっきり浮かんでいる夜。

 Googleマップで調べたけど、あそこは横須賀市海辺つり公園っていう名前で、公にも釣りをするための公園になっているらしい。

 釣りは中学の頃、少しだけやったけど、あれ以来やってないなぁ。

 釣りは僕には朴訥すぎるのかなぁ、海に釣り糸垂らしてじっとしてるのが、あんまり好きじゃないし、エサも虫だし、魚の顔も好きじゃないしとか、そんな理由で、ずっとやってない。

 昨日が満月で、今日も月が丸かったんだけど、微妙な高さに昇ってたから、これを猿島と上手く画角に収めるのが大変だった。

 それにしても、寒い。

 イタリアも寒いから覚悟だなと思いつつ、歩いていると、フェリーポートでボックスが重なったカッコイイ場所を発見。

 写真を撮って、座れるところでひと休み。

 こんな寂しい思いしたんだよって、将来の結婚相手に伝えたいがために書いてるこのエッセイ、どのくらいそれが伝わるのかなぁとか、そもそもこのエッセイ書く前から、そういう寂しい旅とか散歩とかたくさんしたから、あれもエッセイにしたかったんだけどなぁとかも思う。

 特に大学に入り直す時にした受験勉強中に、受験勉強を休みたくなって、三浦半島の奥の漁港まで行って、島と島を繋いでる橋がライトアップされてるのを見たことがあったんだけど、あの寂しさはぜひ伝えたかったなぁ。

 もちろん今から行って、写真を撮ってくるのもありだけど、それもなんか違うかなぁとか。

 友だちと行った、伊東の灯台とかはまた撮れるけど。

 そういえば、ホテルの部屋に戻ってから、エッセイは、装いはサブカルで、内実はヨーロッパにするっていうことをやろうと思うって、Xに投稿して、そのサブカルが前、評論にも書いた芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』だ、ってことにあとで気がついたんだけど、『ヨコハマ買い出し紀行』と、ヨーロッパを足すってどんな感じなんだろう。

 ヨーロッパの方はダンテなんだけど、うまくいくかなぁ。

 マヨナカベルは少しそんな感じになってたけど、南欧美学もそうなるかなぁ。

 そんなこんなで、そろそろダンテの本を読んで、哲学的にももっといいのを書いていきたいなぁって思ってる。

了 

#エッセイ #フォトエッセイ #マヨナカベル

#essay #photo essay #Midnight Bell

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

フォトエッセイ マヨナカベル 第1夜 やさしい夜に出会うための旅

文学あれこれ雑記 第7回 内面の旅とテラピーの文学、仁美さんと伊東を旅したり、灯台守になってみたかったり

Italian Relieving Life 第6夜 スープに癒される日々、女性の美への厳しさはいいなぁ、もう34歳だし、聴く音楽の路線は固めるか

SienaのRebeccaはあたたかい本屋、結婚と仕事のために今はイタリアのやさしさに甘えて、静養しよう

フォトエッセイ マヨナカベル 第4回 ティラミスのあとのティアーモ

評論 石原慎太郎「死者との対話」 公として、アルターエゴとしての石原慎太郎の死生観、天国からだれか派遣して、悪党・石破を政界から追放してくれ

サブカルサウダージ 第7夜 益田ミリ 『そう来る? 僕の姉ちゃん』続編 僕たち、特別だって思わない?という恋愛への思い、勝手に期待値を上げまくって、女性にイラっとするのもうやめたい

オススメ記事

オススメ記事

  1. イタリア美学Ⅶ――イタリアのフードカルチャーを文学的に考えてみたオマール海老のリゾットのこと――

  2. Dangerous tonight――結婚の理想にまつわる美人伝――

  3. 文学的な料理について考えてみた――スペイン料理への愛、パエージャの情熱――

  4. いつか言葉が眠る時を夢見て――ZARD・坂井泉水に寄せる想い――

  5. イタリア人女性と東欧の女性と飲んだ夜のこと――飲酒運転、スピード違反、文法、話題、フレーズをアレンジして外国語を使うという言葉の美学――

  6. ドン・キホーテが遍歴の旅に出たのは、なんのためだったのか?--古すぎる美を愛したひと--

PAGE TOP