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フィトエッセイ マヨナカベル 第3夜 やさしさと癒しも精神美、あの人を客観的に見れるようになってきた

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南野 尚紀 

 夜の暗闇に灯る街灯を見ているとホッとするのは、きっと僕だけじゃないと思う。

 時々、こうして夜の散歩に出て、心を癒していると、いろんなことに気がつく。

 最近は、いろんなことに躍起になりすぎていたなということ、イタリアに住むということで、見えなくなっていたこと。

 自己変革はもちろん大切だけど、どうして自分が見えなくなってしまうんだろう。自分らしさの根本っていうのは、大きくは変わらないはずなのに。

 『新約聖書』の『ローマ人への手紙』には、あなたは心の内平穏でありさえすればよい、復讐は神のなすことである、というような言葉が書かれている。

 有名な名言に、右の頬を打たれたら、左の頬も差し出しなさいというものもあるけど、結果として、心の内平穏でなくてはいけないから、なんだろう。

 僕はイエス・キリストではないけど、かなり共感する。

 理不尽に感じる辛いことがあっても、耐えなくてはいけないという運命。

 辛い時は、神に祈ることにしてる。

 特に結婚のことは。

 結婚寸前までいった仁美さんに似てる人と結婚したいと散々書いてきたけど、それにはこだわりすぎないようにした。

 そのことによって、客観的に仁美さんを見られるようになってきてるし。

 美学、倫理は重要だけど、それもほどほどにしないと世の中渡っていけないから、少し緩めながら、人生を楽しみことにした。

 結果、強固な美学や倫理のことを発信してても、それで苦しむ善人がいるかもしれないから。

 今日の夜はマンガでも読もうかな。

 益田ミリとか、やさしい感じのするマンガ。

 やさしさと癒しも大切だし、真の精神美とは何かとか、難しい問いだなぁと、コーヒー飲んでだらだらしてる時に思った。

了 

#エッセイ #フォトエッセイ #マヨナカベル #美学

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