南野 尚紀
今日でイタリアに来てから9日目になるけど、たった9日されど9日、ここローマでの9日においては、得難い知恵をたくさん得られて、人生の幸福といったらいいのか、なんだ「すべての道はローマにつながっている」なんていう、あのことわざはまんざらウソでもなかったんだななんてことも含め、この国の美質および、美しさを肌身を持って強烈に感じている、今日この頃。
僕がここにきてすごくいいな感じるのは、夜景がキレイだということだけでなく、街全体が夜想曲を歌っているかのようで、教会だけでない、レストランのランプとか、駅とか、ぜんぶがぜんぶ、灯りの明度が適切である気がしている。
それを象徴するのがホテルで、ホテルが日本や台湾や中国やシンガポールに比べると圧倒的に暗いというか、暗さを尊んでいるかのようでキレイなんだ!
日本に昔、谷崎潤一郎という大作家、学者の間では通称大谷崎とも呼ばれるが、彼の名著に『陰翳礼讃』という長いエッセイがあり、これだってそうこっちに来るとなんのことはない、あれは正しくいえば、『陰翳礼讃』ではなく、『湿度礼賛』だったという事実に改めて気がついた。
おそらく彼が一時期、中国の上海に旅行に行って、「中国はすごくいい国だ」といっていたのは、暗さを大切にする文化が日本よりはちょっとあるからなんじゃないかと思うし、彼はヨーロッパ大好きなんだけど、中国が好きアピールもギャグというか誇張が混じっていて、すごくおもしろかったな。
イタリアに来て思うのは、ここにはいろんな国の人がいるけど、東欧の人が多いという事実であって、肉をむき出しにしてレストランの冷蔵庫に飾ってあるのも、女性の討論好きも、おそらく東欧の文化を意識してのことなんじゃないかと勝手に思ってる。
東欧の中でもルーマニアはラテン系で、日本の上野でもルーマニア人のモデルの女性の知り合いがいて、また会えたらいいな、7月にはまたルーマニアに行くっていってたから、むしろ一緒にルーマニア行きたいなとかも思ってるんだけど、この前、恥ずかしながら、ローマ市内にあるストリップ劇場、僕はエロいのが大好きだから、夜な夜なフラッとそういういいところに行ってしまった笑
そこにいる女性はみんなグラマーで、キレイなのは普通かな、街を歩いていてもいくらでもキレイな人はいるから、いうまでもないけど、それでもキレイはキレイで、そこは天国みたいな最高な場所だった。
ストリップ劇場では、お酒飲むだけじゃなくて、えっちなショウをやるんだけど、あれが大好きで、ルーマニアの美人、ショウはすごく情熱的で、エロいより、むしろかっこいいって感じで、懊悩とか誘惑とか、もう信じてるほど若くもないけど、ショウとか会話の端々から伝わってくるあの人の感性とか想いがむしろ好きで、スポーツカータイプじゃないポルシェに乗っていたんだけど、やさしすぎるくらいやさしくて、ほんといい人だったなぁ、彼女と楽しい夜を過ごしたとかそんな詳細、彼女のプライベートな部分は、僕も一応、紳士だからちょっというわけにはいかないけど。
この頃、ルーマニアの女性と気が合うらしいことがよくわかった!
僕は東欧の人も好きだけど、ラテン系も明るくて好きだから。
街を歩くと、ビル・ゲイツに似てる、ジョアン・ジルベルトに似てるというような、この3人に顔が似ている人がたくさんいて、教育の関係か、どんな理由かは知らないけど、ジョアン・ジルベルトに似ている人はほんとに多く、この文化素敵だなぁって感じる。
だから僕は、この国ではロコタビを使って、ガイドさんは頼んでもいいと思うけど、日本の観光ツアーはあんまり使わない方が楽しめると思う。国の生の文化がわかるようになる気がするから。
ルーマニアには1度は行きたい。
ルーマニアの女の人には、普通じゃ見ることのできない熱い夢、情熱の夜を見させてもらえたから。
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了
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