Firenze shopping log

天国じゃなくても、楽園じゃなくても

78 Views

南野 尚紀  

 夜中に起きて、もっと痩せたいからっていうことで、ランニングに出たんだけど、その時に考えたことがいくつかあった。

 もし自分の周りにどうしても嫌な人がいたとしたら、それは自分の心にまだ至らないところがあるということで、その心が嫌な人を呼んでしまってるのかもしれない。

 逆にいい人が現れたら、それは自分の心のいい部分が、いい人を呼んでるのかもしれない。

 イタリアに行くと言ってたからしばらくして、それまでの日本人の友人は、結婚相談所で知り合った仁美さん以外は、みんなどこかへ行ってしまった。

 Noteを含むSNSは、僕の正直な心を描いてることも多いからか、仲良くしてくれる人もいるし、本当にいい人だから、本音を言えば会いたいくらいだけど、現実はそうじゃない。

 その代わりにイタリアでは、アメリカ人のCimikoっていう冗談が通じて、気がいい感じの大切な友だちに出会えた。

 日本でも、Tiffanyっていう真剣な眼差しが特徴的で、ロジカルシンキングが得意なアメリカ人や、Ievaっていう努力家でしっかり気遣いのできるリトアニア人にも出会えたし、さらにもっといいことが起きた。

 フィレンツェ買い出し紀行っていう、僕が作ってるサイト、これから村上春樹のファンクラブのサイトを作ってそれともリンクさせる予定なんだけど、そこに仲間が来てくれたのだ。

 1人目は香林さん。

 今日、東京のカフェで会う予定なんだけど、情熱的で、落ち着いた感じの女性で、僕の仕事を積極的に手伝ってくれることが言わないでも伝わってくる。

 活け花とフラワーアレンジメントをしてる人で、学生時代はフィレンツェに留学してたことも。

 企画会議への参加や、ウェブサイトの管理だけでなく、日本の伝統文化についてのエッセイも執筆してもらえることになった。

 2人目は寺永さん。

 マジメだけど、しっかりしてて、僕よりも世間知がある感じのいい人。

 僕がカバーできないオタクカルチャー、日本の図書館文化をおさえてくれるそうで、企画会議もエッセイ執筆もしてくれる。

 3人目は奥泉さん。

 執筆も正直、哲学的な面以外は僕よりはるかに素晴らしくて、冷静な振る舞いとは違い、心のうちに情熱の抱えてた人だ。

 SNS運用のプロでもあり、SNS運用会議、デザイン会議、企画会議への参加、写真の提供、執筆などいろんなことを担当してくれる。

 言葉遣いが適切にキレイだから、一緒にしゃべってると安心するし、会議もすごく楽しい。

 こんな感じでいい友だちやメンバーにそろってもらったことも思い出して、ランニングから家に帰ってきたあと、シャワーを浴びてる時、ふと思いついた。

 過去に会った人の写真をプリントして、いつでも眺められるようにしよう!

 そう思って、写真をプリントするために、コンビニへ。

 今はネットワークプリントで、普通の紙じゃなくて、写真印刷ができるのはいいことだ。

 ローソンで仕事の資料とともに印刷したんだけど、その時に、The Boomの「風になりたい」がコンビニ版みたいなのが流れてた。

 それを聴いた時、小学校の頃、津久井先生っていう「数学なんて、飲み会の計算ができれば十分だ」っていう、大胆発言をしてて、修学旅行も湘南に連れてってくれた女性の先生が、なにかの機会に合唱で歌おうと提案した曲でもある。

 コンビニから帰ってきたあと、「風になりたい」を改めて聴いた。

 僕はこの曲はあまり聞かなかったので、iTunesには入ってなかったけど、改めて聴くと驚くくらい、いい曲だった。

 天国じゃなくても

 楽園じゃなくても

 あなたに会えたしあわせ感じて

 風になりたい

 写真を紹介しよう。

 下からいちばん右が、モデルで有名な藤田ニコルで、僕はにこるんって呼ぶことが多い。

 実際に身長が167センチあるので大きいんだけど、一瞬、にこるんが目の前いっぱいに広がって、巨大に見えて、にこるんの存在感ってすごいなぁって感じたのを今でもよく思い出せる。それは存在感のスケールそのままだろう。

 その右は坂井泉水。

 2才の頃からの僕のヒーロー。

 世紀の美人で、歌詞も天才だ。

 その右はCimikoと僕。

 フィレンツェのパーティは、ほんとに楽しかった。

 その右は僕。

 自分で言うのもなんだけど、よく撮れてる。僕じゃないみたいだ。バッグは、にこるんのブランド。

 上の右から、ベネデッタ。

 ローマで1回だけ会った友だち。

 少しいい感じになったんだけどなぁ。

 もう1回、会いたいな。

 その右は奥泉さん。

 他のメンバーの写真はなぜか印刷するのを忘れてしまったけど、香林さん、奥泉さんとは会う予定なので、その時、また写真を撮ろうと思う。

 その右は村上春樹。

 今日、読んだエッセイが感動的によかったから、その本に載ってた写真を印刷した。

 村上春樹も僕のヒーロー。

 これからはもっと写真を撮って、思い出を残したい。

 正直、今まで「写真、撮りたい」って言えばよかったって思う人が何人もいたけど、その勇気が出なかったのはよくないことだったなぁって、少し後悔してる。

 天国じゃなくても、楽園じゃなくても、今の出会い、過去のいい出会い、そしてこれからの出会いを大切にしたい。

 ダンテのようにロマンティックな作品も書きたいし。

 それにしても、今頃、みんなどうしてるかなぁ。

 会いたいなぁ。

了 

#エッセイ #南欧美学 #フィレンツェ

#essay #South Europa aesthetics #Firenze

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

にゃーにゃーねこ語と美人の裸――イスタンブール編――

Primaveraに魅せられた、愛の揺らぎをとらえるボサノヴァ

女性を愛する者同士の連帯、神の国に近い夜、イタリアで仁美さんと会える日はいつなのか

時間の翼Ⅲ――人が理解し合う瞬間、永遠の言葉――

モデルを信じ抜くことの美学Ⅱ――「逆境に手を合わせなさい」という稲盛和夫先生の言葉を熟考し、結果、精神美のモデル・中上健次と坂井泉水、果ては、信じるものを1つにする女性について考えた夜のこと――

ドン・キホーテが遍歴の旅に出たのは、なんのためだったのか?--古すぎる美を愛したひと--

イタリアに行って人生観が激変した話

オススメ記事

オススメ記事

  1. いつか言葉が眠る時を夢見て――ZARD・坂井泉水に寄せる想い――

  2. 文学的な料理について考えてみた――スペイン料理への愛、パエージャの情熱――

  3. イタリア人女性と東欧の女性と飲んだ夜のこと――飲酒運転、スピード違反、文法、話題、フレーズをアレンジして外国語を使うという言葉の美学――

  4. ドン・キホーテが遍歴の旅に出たのは、なんのためだったのか?--古すぎる美を愛したひと--

  5. イタリア美学Ⅶ――イタリアのフードカルチャーを文学的に考えてみたオマール海老のリゾットのこと――

  6. Dangerous tonight――結婚の理想にまつわる美人伝――

PAGE TOP