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ミケランジェロ広場と、街の小さな文化功労者

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南野 尚紀 

 フィレンツェに住む上で得したなと思うのは、マキャヴェッリ通りから山の上まで登る長い道と、その先にあるミケランジェロ広場があることだ。

 近頃は、Asmanaというプールにも通っているが、プールに行かない日は、マキャヴェッリ通りを歩いている。

 ホテルが多い別荘地帯で、山の中をずっと登っていくにつれて視界が開けてくるところがいい。

 夜、マキャヴェッリ通りから街を見下ろすのもロマンティックだが、昼もいい。

 冬は街の輪郭線や光の具合が他の季節と違うので、景色が楽しい。

 山の上から街を見下ろすのもいいが、ミケランジェロ広場でくつろいでいる人々を見るのもステキだ。

 望遠鏡を見てはしゃいでいる子供、山登りで体が熱くなったのかT姿で写真を撮る人、階段に座って、街を見下ろしたり、ストリートライブを聴いたりしている若い女性。

 ここにはお土産屋さんもあって、ボッティチェリの作品のタペストリー、フィレンツェのマークが入ったマグカップ、ダヴィデのマグネットなど、いろんなものが売っている。

 街にもお土産屋さんはたくさんあるが、この山の上のお土産屋さんも、文化功労者なんだろう。

 街の風景を楽しんでいる人に、商売を通じてフィレンツェらしさを伝えているのだから。

 素晴らしい文化功労者だ。

 今日は、スパークリングウォーターとケチャップ味のポテチを買った。

 フィレンツェの街が見下ろせる階段に座って、ポテチを食べる。

 最高の気分だ。

 山の上のホテルにもいつか泊まってみたいし。

 今回のベストショットは、出店の隣のイスに座っているイタリアのパーカーを着たおじさんだ。

 いろんな人と歓談していたので、もしかしたら、ミケランジェロ広場では有名人なのかもしれない。

 この人も文化功労者だ。

 立派に街の文化を守っているのだから。

了 

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