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普遍的倫理を追求しながら、日本は國體をいかに守るかという参政党の吉川りなが掲げている問題について

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南野 尚紀 

 34年間、僕はずっと、寿司とわさびの組み合わせに違和感を持っていた。

 刺身と酢飯とわさびの組み合わせは、本当に合うのかという疑問だ。

 イタリアに来て、寿司を食べて、わさびが入っていないことを知って、やっぱりだと思ったが、最近、わさび入りの寿司は、おいしいとか、マズイという議論ではなく、日本の文化を理解するためにある食文化なんだということを理解するに至った。

 あの軽い痛みを感じるような辛さ。

 極端な話、あの辛さは、参政党の吉川りなが話している、國體を大切にするためにあるようなものなのだと、気がついたのだ。

 男系天皇を維持すること、選択的夫婦別姓に反対することは、普遍的な倫理観に基づいたら、明らかによくないし、女性蔑視的でもある。

 それでも、なぜ参政党がこの2つを推し進めるのかは、寿司のわさび同様、國體の問題が背景にあるんだろう。

 イタリア、中東欧に関しては、普遍的な倫理と美学の代表的な国家だし、今後はさらにそうなっていくだろう。

 アメリカは経済力や武力による秩序維持をやりつつ、ローカルな世界を作っていくだろう。

 しかし、日本はアジアに位置している以上、地政学的にも周辺の極悪国家との対立関係がある。

 つまり、アジアで西側諸国に追従するとなった場合、より日本らしさというものが必要となってくる。

 日本は中国から借りてきた文化が非常に多いし、古来、朝鮮半島からの渡来人だということがわかっているので、それを理由に北朝鮮は日本人を多数、拉致してきた。

 現状として、中国人は日本のマンション、土地を買う以外にも、尖閣諸島をはじめとして、多角的に圧力をかけているのは事実だ。

 こういう状況だからではないが、日本独自の文化というものが必要であり、つまり中国や北朝鮮とは違うという差別化を推し進めていかないと、中国人が日本を侵略するのにも楽だし、北朝鮮も日本人を拉致しやすいのだ。

伝統的な文脈で言うアイデンティティ、人間で言えば、個性だが、これが開花しない国は、自分の国を愛する理由が発見しづらくなるため、他国に侵略されても構わないんじゃないかという気風が、徐々に出てくる。

 現に今の日本はそうだ。

 安倍晋三や石原慎太郎が亡き今、日本の政治家で國體を守ろうという論を展開している政治家は少ない。

 このような状況が続くと、結果として、岸田、石破のような経済的なばらまきや、人権侵害をする極悪国家と融和してもいいという政策を取る政治家が出る結果となる。

 作家はヒマでいいですね、とか、文学なんて役に立たないと言った話は日本にはよくあり、小川洋子という教科書にも作品が掲載されている作家も、文学は役に立たないとインタビューで話していたことが理由で、僕は小川を絶対に許さないと感じているのだけど、こういった國體を考えることもしない作家や、普遍的な真理を追い求めない作家ばかりになると、自国の文化は衰退し、結果として、極悪国家に侵略される結果となる。

高度資本主義経済下の中で、イタリアと中東欧は独自の美学・倫理・議論を死守した。

こういった姿勢こそが大切であり、イタリアは20世紀の長い低迷の時代に、悪を断罪するために悪のなんたるかを理解するということをしたのではないかとも感じる。

 プラトンは、国の守護者であるためには、善き裁判官の性質を備えて要るべきであると『国家』で述べた。

 そこには、善悪の断罪は、実地に悪をよく知っている人間こそにふさわしい、なぜなら勉強して裁判官になっただけでは、悪の実態はわからないからだということが書かれているが、メローニもサラブレットではないし、このことはイタリア全体の問題と関係があるだろう。

僕の推測では、このまま行くと日本は中国に支配され、滅亡するが、早い段階で國體を立て直し、極悪国家と戦う姿勢を見せれば、状況は変わるだろう。

 日本には善き文化が数多くある。

 サブカルチャーはほとんど全部、右翼の敵だからよくない。

 日本らしさと言えば、平安時代のエッセイ、鎌倉時代の兼好法師、西行などのエッセイ、武士道、松尾芭蕉、茶道、花道、空手、柔道、寿司、落語、浪曲、歌舞伎などは、海外の日本文化好きの間では、人気があるのだろう。

 その他にもある。

 イギリス由来のデパート文化、根性論、日本軍国主義、岡崎京子、村上隆、TUBEの前田、石原慎太郎、三島由紀夫、中上健次がそれだ。

 日本軍国主義も、國體を悪用した上層部の人間がいるので、インパール作戦、特攻隊などの多くの愚策を産んでしまった。

 しかし、日本軍国主義的な精神そのものは、国を愛し、自分の愛する人のために戦うという高潔なもので、実際、仕事、日常生活にも活かされていいものである。

 TUBEも、80年代湘南語、べらんめい調、欧米文化を積極的に取り入れた最高の文化だし、岡崎京子のマンガも、サブカルチャーでありながら、日本の保守の精神、欧米文化への憧れをも表現し、國體を守った。

 石原慎太郎、中上健次、三島由紀夫に関しては、ここでは語り尽くせないくらい素晴らしい、実際に命を賭けて、國體を再構築しつつ、普遍的真理を思い求めたのだから。

 それを総合した文化が村上隆だろう。

 彼が日本を見離さずに、作品を作り続けてくれていることを心からありがたく思う。

 僕もフィレンツェ大学の大学院で、「日本がなぜ衰退したか」、もしくは「日本は窮状を乗り切り、いかに國體を回復し、極悪国家と戦ったか」のどちらかの論文を書く予定なので、今後の日本の道行きに注目している。

 もしかしたら、日本は衰退する一方であるが、日本の保守はその状況にいかに拮抗したかを書くことになるかもしれないけど。

 僕はイタリアの文化が大好きだが、やはり日本の保守は素晴らしい。

 今後は、恋愛のエッセイ、南欧美学に関するエッセイ以外にも、日本文化に関するエッセイも書いていこうと思う。

了 

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