南野 尚紀
先日、フィレンツェのナイトクラブに遊びに行ったんだけど、そこで知り合ったヴィクトーリアというウクライナ人女性は、とてもいい女性だった。
美人で、たとえて言うと、ダレノガレ明美とサブリーナ・カーペンタ―を足して二で割ったような感じだ。彼女とはお酒を飲んで、いろんな話をした。
英語の教師をやっていたという話、ネイリスト、美容師とナイトクラブの仕事を兼務しているという話、心理カウンセラーでもあるので、心理的な相談にも乗ることができるという話。
英語の勉強もしたかったし、イタリア語も話せるので、語学の先生としても願ったり叶ったりの人だから、今度、メッセージを送って、オンラインで英語を教わろうと思っている。
イカゲームを日本のドラマだと思っていたらしく、日本の話をしたら、「イカゲームが好き」と話していて、「あれは韓国のドラマなんだ」と言ったら、驚いていた。
彼女は僕のことをティラミスのようだと言っていたし、「私と結婚したい?」と抱き合いながら、何回も言う。
「結婚したいけど、結婚は重要な問題だから、いますぐは決められない」と彼女には言ったけど、正直、エッセイで毎回のように書いている仁美さんと似た女性と結婚したいという願望がなければ、結婚したいと言っただろう。
それに彼女と会っている時に、仁美さんの声が心の中でして、「メンバーで話し合って決めました」って彼女が話していたし、仁美さんに似ているInstagramのNikoleのメッセージに、花束とともに「God send」と書かれた写真がアップされていて、魂の世界で以外、何の約束もないけど、彼女のこと裏切るわけにはいかないなとも思った。
もちろん、初めから裏切る気はないんだけど、あそこまでの美人が来ると、もったいないことしてるのかなとかも思う。
ヴィクトーリアとは、友達としてやれればそれでいいし、もし彼女に似た人が現れなければ、結婚してもいいとも思っている。
ナイトクラブだから、そういう嘘の甘言を言うんじゃないかと思う人もいるかもしれないが、やはり、言わない女性はイタリアのナイトクラブでも言わないし、日本のナイトクラブでも、結婚しそうになったイタリア人がいたので、海外の感覚というのはそういうところもあるのだろう。
実は数年前に、ヴィクトーリアという女性が出てくる小説を書いたことがあった。
ジュナちゃんという、埼玉県に住んでいる時に知り合った女性をモデルにして書いたんだけど、数独とゲームが好きで、勉強は嫌いだって話してたけど、聖書のエッセイを読んでもらったら、とても感動していて、いい女性だなと正直に思っていた。
彼女は硬派な男性が好きなようで、おそらく、僕の目立ちたがりで、酒好きで、女性が好きなとところが好きじゃなかったんだろうけど、それでも付き合ってみたかったから、口説いたりしたけど、結果としてはノー。
彼女は旅行先で、ナンパした若い女性を妊娠させて、ラインをブロックするという最低なことするイケメンが世の中にはいるって話していて、中居正広よりも最低な奴は世の中にいるんだなと思ったりもする。
今、彼女がどうしているか知らないけど、元気で生きているか時々、気になっている。
メンバーで話し合って決めた中に、ジュナちゃんもいたんだろうなとか、証拠も取れないことを考えたりもする。
時々、ヴィクトーリアのところには行こうと思う。
もちろん、英語のレッスンを受けたっていいし。
それにしても、仁美さんに似た人は会いに来てくれるのかなぁ。
女神様が天上界から降りてきてくれて、僕に会ってくれるっていうことが、どうもあるみたいだし、ギリシャ古典の『オデュッセイア』にも、オデュッセウスが人間に憑依したパラス・アテネに会うシーンも書かれているから、それのアフロディテバージョンがもう一度あるといいなと思っているし、ヴィクートリアとのこと不意にしそうなんだから、頼むよなとは思う。
了