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フォトエッセイ マヨナカベル 第4回 ティラミスのあとのティアーモ

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南野 尚紀 

今年もあっという間で、残すところ17日。月日の早さには呆れてしまっている。

 今日、午前中は晴れていたけど、午後の1時半くらいから空全体に薄雲がかかって、その奥から太陽の光がさして、薄ぼんやりと明るい空の状態が続き、その雲は夜になってもかかったままだった。

ぐずつくこともないけど、スッキリしない天気で、雨は降らないだろうけど、遠出する気分にもならない。

 精神的な疲労とひどい眼精疲労のせいで、仕事の勉強も読書もできてなくて、休憩する日々がひたすら続いているのは、悲しいことだけど、いつか結果を出すんだと心の火を絶やさないように、静かにしている。

 ちなみに、このエッセイも目が閉じてしまうのを、多少無理して書いてるところだ。

 お昼はチーズリゾットを作って食べて、午後、昼寝をした後、にこるんのインスタライブがやってたから、ぼーっとそれを見ながら、早く精神と目の疲れが回復しないかなと考える。

 夕方になって、1日がもったいない気がしたので、Rajah Coffeeという腰越の方にある民家風のカフェに向かう。

先日、鎌倉高校前駅から南に見える島が大島だということを知って、天気予報でよく、「伊豆、大島、新島」という言葉を聞くけど、あれが大島かとか、大島ってこんなに近いんだと思ったが、今日は曇ってて大島は見えなかった。

 クラフトコーラとティラミスを注文し、カフェの壁にかかった江ノ電や江ノ島の絵を見ながらぼんやり。

 やっぱり、僕もイラスト描こうかな。

 ボサノヴァを演奏するような、人の心の安らぎになるようなイラストを。

 そんなことを考えつつ、イラスト、コミックエッセイの作成に踏み切れない自分が、少し情けない気分になった。

クラフトコーラを飲みながら、アントニオ・タブッキの『レクイエム』を読もうとしたけど、ほとんど読めずに終わった。読めないので、ずっと前に読んだ時の印象を辿って、アントニオ・タブッキの世界に浸る。足の悪い宝くじ売りに、無意識は20世紀の東欧のブルジョアの持ち物で、西欧人は魂を信じてるから関係ないと言いつつ、それでも無意識の探究をするためにリスボンの街を歩いてめぐる主人公は、その途上でどんなことを考えたのか。そんなことを思いながら、形が崩れたティラミスを食べ、今日の夕飯は野菜スープだけにすることを決意。

 夜になってきたから、フォトエッセイ用の写真でも撮るか、と思い、カフェから撮影を開始した。

 街もそうだけど、海っていうのは、気候によって大きく表情が変わる。

 雲と水平線に挟まれた夕焼けが、江ノ島の向こうにだけ残っていて、それが不健康な感じがして好きじゃなかったけど、暗くなるにつれて、いい感じになってきた。

 Firenzeに住んだら、また別の写真が撮れるだろう。

 あっちに住んだら、どんな写真を撮ろうかな。

 ヴェッキオ橋、サンタ・トリニタ橋、アルノ川の付近は、夜とか夜明けに、いい写真が撮れるから楽しみだ。

 そして、ダンテとベアトリーチェが再会したサンタ・トリニタ橋でプロポーズもいいなとか、そんな想像もめぐらせる。

 Tia moティアーモ(愛してるよ)。

 将来の彼女を、夜、サンタ・トリニタ橋に連れ出して、この言葉を言いながら、抱きしめて、キスする。

 でも女性が愛してるっていう言葉と同じくらい、行動でそれを示したり、裏切らないようにしないと、本当に軽蔑されるから、愛をちゃんと生活や行動で示さないとなとか、気が早いけど、そんなことを忘れないように心に刻んでるところだ。

 僕はイタリア語ができるようになったら、カトリックに入信したいと思ってるんだけど、今年はまだカトリック教徒じゃないから、江ノ島の縁結びの神様にお祈りするかどうか考えてる。

 でもカトリックに入信する予定なんだから、もうそれはやめた方がいいのかな、心の中で結婚寸前までいった女性・仁美さんにお祈りするだけで十分かなとか、考えているとかも思ってるところだ。

 いずれにしても、今回、写真に撮った景色も、好きな女性と見たいし、この寂しさを伝えたいっていう感情をもって見てる。

 好きだって想う気持ちが、運命の出会いを引き寄せると信じて。

了 

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