南野 尚紀
益田ミリの『そう来る? 姉ちゃん』の評論の続編として、これを書いているんだけど、話は延長線のようなもので、本編にはそこまで関係はないが、恋愛が好きな方はぜひ。
益田ミリのマンガで評論したものの中に、小さなウソが許せないという話があって、具体的には、寝てたから、返信を返せなかったというウソが嫌だということが描かれていたんだけど、僕も共感する部分がある。
恋愛が好きな女の人って、自分のことばっかり考えてられるのが現実じゃありえないってわかってても、自分と関係ないことばっかり考えてるとわかる瞬間があるとイラっとすることがあるみたいで、僕は好きな女性に対しての理想が高まることから、他のストレスと重なると、わかってない!となることがあり、そういう意味で恋愛体質というか、女性が本当に好きななんだろう。
ちなみに、僕は話したあとと、前とで印象が変わりやすい人間らしく、近寄りがたい感じがしたけど、話してみると意外といい感じだった.と言われることがたまにだけどある。
というか、相手の反応を見るとそれがわかることも多い。
それ以上にあるのが、僕はふつうにいいなと思う女性以外に対する期待値が非常に低いので、まったく相手に期待しないというか、正論もめんどくさいという状況でない限り、ハッキリ言うようにしてるから、冷たいとされることがあって、ふつうに考えれば、ふつうのことなのに、世の中ではなぜかそれが理解されない。
つまり、いいと思う女性と一部の人以外は本当になんとも思ってないし、それが間違ってるとも思えないのだ。
無機物を取らない理由も、自分だけの体じゃない人類単位でつながってるし、すべてにつながってる体だって、博愛なんじゃないかと思うけど、悪いことは言えないとハッキリした態度や雰囲気で人と話すと、強烈に冷たいと感じるらしい。
だから、僕は人に甘えるっていうことがあまりできない。
おそらく、ふつうの大人の何倍もそうな気がしてる。
そういう緊張感が背景にあるから、好きな女性がいると、本当になりふりかまわず好きなことを話しちゃうし、わかってほしいっていう気持ちが前に出過ぎたり、天上界への伝令を送るように恋をしたいから、現実に自分に損があっても、恋の情熱を優先させることが多い。
そう。こっちが勝手に期待値と甘えたい願望をひたすら引き上げて、相手に会ったり、メッセージを送ったり、作品を書いたりするので、それについて来られない女性がほとんどなのだ。
押し付けがましくならないようにしてるけど、自然とそれが出るので、クールな恋愛をしたいと思ってる人には辟易らしい。
「僕たち、特別だって思わない?」っていう感覚をすごく大切にするので、恋愛においてだけ、目立ちたがりでもあるし、だれに見られてなくても見せつけてもいいというような意志で恋愛に臨む。
東ヨーロッパの女性はセックスの時に、大抵、一回は相手をニラんだり、暗い顔をするが、この感覚はここまでずっと書いてきたことをやわらかく否定し、交わしてみせるような感じがいつもする。
ロマンティックな恋愛にも、これを持ち込まれると好きになってしまう。
恋愛の話もそうだけど、僕はSNSで別に恋愛関係でもなんでもない女性に期待をしてしまうことがある。
それ以外の人には、まったく期待しないのにだ。
この人いいなと思うと、勝手な期待が募り、その人がトンチンカンなことを言うと、ガッカリしたり、イラッとすることも。
文学ウェブサイト、フィレンツェ買い出し紀行、Birth Of Beatriceは、主にマダムに見てほしいサイトだ。
そういうマダムに対して期待するし、自分が書いたことを、あの人が目にしたら期待外れにならないか、とアップしたあとで焦ることすらある。
それもZARDの坂井泉水、ベアトリーチェに似てて、かつ仁美さんに似てる部分があるからという、非常に身勝手な理由で期待するんだから、失礼だとも思う。
相手からするとそこまで思ってんのとか、本当に勝手すぎると思うしれないが、やはりそこで嘘はつけない。
SNSでも、現実でもそういう人はいるけど、noteのAyaさん、ドクターのCaterinaへの期待はとても高く、よろこぶようなことちゃんと言えたかな、と不安になることがしょっちゅうだ。
Ayaさん、Caterina、そして名前は出さないけど他のいいと思ってる人々、ありがとう。
益田ミリからだいぶ派生したけど、フィレンツェ買い出し紀行、これからもどうぞよろしくお願いします。
余談
この話を今日、横浜の美容室で、30歳の女性にしたのですが、共感はなかったです。さっぱりしてる人で、恋愛にこだわりすぎないタイプだと言ってました。彼女とは、谷原章介がイケメンすぎるという話で盛り上がったというか、その話に付き合わせてしまいました。駅で大人の休日倶楽部のわたせせいぞう先生のイラストを発見。こんな淑女に囲まれて、休日を過ごしてみたい。フィレンツェのマキャヴェッリ通りの近くの通ってたバルには、そういう感じの男の人がいて、バルで見た2回とも女の人といましたし、1回は3人の女性と一緒にコーヒー飲んでて、あんな男性になりたい。マッシモ・カッチャーリというイタリアの哲学者に似てます。横浜のジョイナスで食べた、GODIVAのダブルチョコレートのアイスおいしかった。フィレンツェのデパートで今度、人間観察しようっと。
益田ミリ 『そう来る? 僕の姉ちゃん』
了
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