南野 尚紀
フィレンツェの街を歩いている時、ピノキオのTシャツとか、絵本を見かけることがあった。今はシエナにいるけど、いつでもフィレンツェには行けるから、今度、ピノキオのお土産が売ってるお店に行って、エッセイで紹介したい。
それはもちろんピノキオがフィレンツェのキャラクターだからってこともあるけど、今日、ディズニーアニメ『ピノキオ』をみてすごく好きな作品だったからっていうのもある。
ネタバレだけど、『ピノキオ』のあらすじ。
街に住んでる職人かなにかのおじさんが、ピノキオっていう名前の操り人形を作ったんだけど、それに名前をつけて、「私の子どもになってくれたらなぁ」って、星に願いをかけたら、ほんとに動き出して、その木の人形・ピノキオはコオロギに部屋のなかで会う。
部屋に突然現れた、水色のドレスを来た女神さまは、ピノキオとコオロギに、「誘惑に負けたり、嘘をついたりしないように、勇敢に生きていれば、本当の子どもになれますよ」って言って、コオロギには「ピノキオが迷わないように、良心の役目を果たしてください」って話す。
次の日、ピノキオが「なんでなんで」って何回も聞くから、おじさんはピノキオに学校に行くことをすすめる。ピノキオは素直に学校に行くことにするんだけど、ピノキオは街のキツネに騙されて、街の演劇に出ることに。
結果として、演劇で大ウケするけど、夜、旅芸人のオーナーのオヤジにカゴに入れられてしまう。
コオロギはピノキオ助けるため、カギをあけようとする。しかし、開かなかったので、途方に暮れてしまう。そのあとすぐ、女神様がやってきて、ピノキオを助けてくれる。女神さまはピノキオにいくつか質問するけど、ピノキオは言いつけを破って、ウソをつき、鼻が伸びてしまうが、それでも女神さまはピノキオを救う。
ピノキオはそのあと、再び学校に行こうとするが、キツネがウソの診断をして、ピノキオをバカンスをする島に連れて行き、建物を壊したり、葉巻を吸ったり悪い遊びをすることに。
結果、そこで会った男友達はロバになるし、そこから抜け出しても、おじさんがピノキオを探してる途中で、なぜかクジラに食べられてしまったということを知るんだけど、ピノキオはそれでもコオロギと一緒に海に潜って、おじさんを助けようとする。
その頃、おじさんは生き延びるために、クジラの腹の中で魚釣りをやっていた。結果として、おじさんはマグロと一緒に、ピノキオとコオロギを釣り上げる。
ピノキオとおじさんが再開したあと、ピノキオの発案で、薪を焼いて、クジラがくしゃみをした時を見計らって、外へ逃げ、最後は家にたどり着いて、ピノキオは人間になることに成功した。
これを見て驚いたのは、古代ローマの詩・ルキウス・アプレイウス『黄金のロバ』とか、古代ギリシャ神話『ピュグマリオン』とか、ウィリアム・バドラー・イエーツ『赤毛のハンラハン』とか、いろんな古典と似てる部分が多いことだった。
僕が『ピノキオ』を見て気になったのは、おじさんが独身だってこととか、ピノキオが良心を伝えるコオロギを裏切っても、毎回なぜかうまくいくけど、悪党が悪党すぎたから窮地から抜け出すということとか、おじさんを助けたいっていう一心でその場を抜け出して、家に帰るってこととか、学者になりたいと言ってるけど、ピノキオは明日、学校にいって学者になるんだろうかとかだ。
「正直で、勇敢で、誘惑に負けても、まっすぐに正しい道に戻りなさい」っていうのは、女神さまの願いだけど、ピノキオが学者になって、女神さまのお願いを学会に通したかったとすれば、女神さまに似てる人との結婚もあるのかもなぁとかも思う。
ピノキオがそもそも、女神さまに似た人と結婚したいかどうかは知らないけど、少なくとも、女神さまの話を学会に通した結果と、その意味をわかってくれる人と結婚したいとは思ってもおかしくないなぁと。
おじさんもそうだけど、女神さまの教えを守らないと地獄に落ちるっていうのは、ボッティチェリとかダンテに似てるし、彼らもフローレンス(=フィレンツェ)の人だったなぁと。
マキャベリもそういう人だったんだろう、おそらく。
僕はずっとイタリアの文化が好きだって言ってきたけど、結果として、フローレンスの文化がいちばん好きだったんだなぁってあらためて思った。
理由はわからないけど、ZARD・坂井泉水とか、Irene Vallejoとか、ああいう美人の話を無視すると、なぜか僕も人生、失敗する。
だからって言って、仕事、生活、結婚があるから、あの2人の本を読んでるだけとか、歌を聴いてるだけとかそんなことも難しいんだけど、なるべく信じようかなと思う。
了
#イタリア #フィレンツェ #フローレンス #イタリアンカルチャー #アニメ #アメリカ
#シエナ #映画 #映画バカ一代 #サブカル #ZARD #坂井泉水 #Irene Vallejo #エッセイ
#Italy #Firenze #Florence #Italian culture #anime #America #Siena #cinema #Foolish Cinephile Log #subculture #ZARD #Izumi Sakai #Irene Vallejo #essay
コメント